フリマアプリの先駆者メルカリが登場してはや5年。シンプルで簡単な使い心地にあっという間に市民権を獲得しました。
それまで中古品売買はヤフオク1強でしたが、出品にヤフープレミアム会員にならなければいけない等ハードルもあって、メルカリに取って変わられる形になりました。
ヤフオクについで頑張っていた楽天オークションもサービスを終了させ、メルカリとそっくりのフリマサービスを始めました。しかもメルカリより安い手数料で。
ヤフオクも、オークション方式ではない即売方式(フリマモード)をアピールし、手数料をメルカリに寄せてきました。
仁義なきフリマサービスの戦い。利用者としては、各サービスの美味いところを吸いたい。そこで各サービスの違いを比較してみることにしました。
メルカリは、昨年1年の間に「メルカリ」にて売却経験のあるお客さまのうち約250万人を対象に、売上に関する利用動向を年代、性別ごとに調査した結果、お客さま1人あたりの平均月間売上額は約1.7万円と1世帯あたりの1ヶ月の水道光熱費に相当することがわかりました。https://t.co/9vrPr1zu3H
— 株式会社メルカリ (@mercari_inc) January 31, 2019
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目次
ヤフオク・メルカリ・ラクマの知名度は?
グーグルトレンドで調べたところ、このようになりました。(2019/1/31まで1年間)
昔からあるヤフオクが検索数がいちばん多いものの、メルカリにじわじわ追い上げられている図が浮かびます。
ラクマは生まれて日が浅く知名度はまだまだですが、手数料が安くメルカリから人が流れてくると予想されるので、今後の動きが楽しみです。
サービス利用に必要なもの
各社ともまずは会員登録をします。これがめんどくさい人はそもそもフリマが向いていないでしょう。
- Yahoo!Japan IDが必要
- モバイル確認または本人確認が必要
- Yahoo!ウォレットの登録が必要(銀行口座かクレジットカードが必要)
- 年齢(15歳以上・中学生不可)
【メルカリ】
- メールアドレス
- (スマホ版)SMS認証ができる端末
- (PC版)クレジットカード
【ラクマ】
- メールアドレス
- SMS認証ができる端末
はじめやすさではメルカリとラクマですね。年齢制限がなく、クレジットカードも必須ではありません。
購入の際にはクレジットカードがあったほうが便利ですが、デビットカードやプリペイドカードでも代用できます。おすすめは年齢制限無しで作れるLINE Payカードです。
登録するなら招待コードを発行してから
ラクマでは登録時にこちらの招待コード「rpP3C」を入れるとあなたと私に100ポイント貰えます。
メルカリでは登録時にこちらの招待コード「IBu127」を入れるとあなたと私に50~10000ポイントが当たるくじ引き券が貰えます。
もちろんお友達や家族に発行してもらっても良いです。まわりで利用している人がいなければ、よければ利用してください。
利用手数料について
3社とも購入する側には、購入金額+送料以外の料金はかかりません。
出品する側には、売れたときに手数料がかかります。また、各社から売上金を振込んでもらうときに振込手数料がかかる場合があります。
ヤフオクのフリマ出品の商品が売れた場合は、売れた商品の10%の手数料がかかります。ヤフープレミアム会員だと8.64%と少しお値打ちになります。
ヤフオクのオークション形式で出品する場合には、ヤフープレミアムに加入している必要があります。ヤフープレミアムは月額462円+税のサービスです。
アプリからオークション形式で出品する場合、機能の制限はありますが、ヤフープレミアムに加入していなくても利用できます。
ヤフープレミアム会員になるのは、ちょっと家の不要品を売りたいという目的だと、ハードルが高いですね。
ただ、ヤフープレミアムは頻繁に無料キャンペーンを行っているので、1年の半分以上は無料で利用できます。その間に利用するといいでしょう。
メルカリは販売金額の10%が売上金から引かれます。メルカリは慣習的に送料を商品代込みにするため、送料にも10%の手数料が引かれていることになります。
気に入りませんが、送料込みのほうが売れやすいのは事実です。
ラクマは販売金額の3.5%が売上金から引かれます。ラクマもメルカリと同様、慣習的に送料を商品代込みにするため、送料にも3.5%の手数料が引かれていることになります。
【販売手数料まとめ】
販売手数料だけで見ると、明らかにラクマ(3.5%)>ヤフオク(8.64%~10%)≧メルカリ(10%)の順でお得になります。
しかしメルカリの知名度が高いため、メルカリで出品しているほうが売れやすいということがあります。そのためメルカリで出品している人の中に、「他サイトでもお値打ち出品しているため売り切れたらごめんなさい」と、暗に他のサイトで購入してねと匂わせている文章を入れているのをちらほら見かけます。
また後述しますが、メルカリではゆうパック(宅急便)がラクマより安く利用でき、経費の削減になります。
売上金の使い道
売上金は現金として振り込んでもらうことができますが、サービスによっては振込手数料がかかります。各社サービス内でお金を回してもらうために、現金振込以外の使い道を用意しています。使うかどうかはあなた次第。
【ラクマ】
- 現金に換える場合は210円の振込手数料が必要。楽天銀行に振込の場合のみ10000円以上の振込で振込手数料が無料となる。
- 売上金の振込申請期限は1年間。期限を過ぎたら商品購入で使うしかない…?
- 振込申請には1000円以上の売上金が必要。
- 購入に売上金を利用することができる。
- 売上金は楽天キャッシュに換えることができる。楽天キャッシュは楽天ペイで利用できる。
- 現金に換える場合は210円の振込手数料が必要。ただし10000円以上の場合は振込手数料が無料となる
- 3ヶ月経つと自動で振り込まれる。
- 売上金は有効期限1年のポイントに換えることができる。ポイントは商品購入に利用することができる。
- 売上金は都度口座に現金で振り込まれる。
- 売上金をYahoo!マネーとして受けとると、落札金額の1%のTポイント付与。
- 売上金の一部をYahoo!マネーとして受けとる場合は、受け取り金額の1%のTポイント付与。
※Yahoo!マネーは、ヤフオク!の一部の商品・ヤフーショッピングの一部の商品・LOHACOで使用できます。
【売上金の使い道まとめ】
使いやすさはヤフオク>ラクマ>メルカリですね。
ヤフオクの現金受け取りがシンプルです。
メルカリでは振込手数料を取られたくなかったら、売上金が10000円に届きそうにない場合は早めにポイントに交換してしまいましょう。3ヶ月で自動で振り込まれてしまうのでこまめにチェックしないといけません。ただしポイントの有効期限は1年なので、ほしい商品がなければポイントに交換せず、振込手数料を払って現金に換えましょう。
ラクマでは売上金が商品購入に使えます。ラクマでほしい商品がない場合は、手数料を払って現金に換えるか、手数料のかからない楽天キャッシュに換えると楽天のサービスや楽天ペイが使えるところで利用できます。
発送サービスの違い
出品したことのある人なら分かると思いますが、送料を調べるのってとてもめんどくさいですよね。山のような発送方法から、最適なものを選ぶのです。
最近は選びやすいよう、フリマサービス側からお値打ちな発送方法が提供されていますので、そちらを利用するのが簡単で便利です。
個人的には保証がなく追跡もできない発送方法(定形外郵便)は選ぶべきではないと思っています。最低でも、保証はなくとも追跡ができる発送方法を選ぶべきでしょう。
匿名配送ができるメルカリ・ヤフオク・ラクマ
ヤフオクとメルカリは匿名配送ができますが、ラクマは匿名配送ができません。(2018年8月現在)
2019年1月追記:ラクマも匿名配送ができるようになりました!
もし、購入者側で、匿名で購入したいという希望があるのなら、メルカリの検索オプションに匿名配送で検索できるので、そちらを使うのが便利です。
ヤフオクは匿名配送ができるようになっていますが、落札者側が、匿名配送で検索することができません。商品詳細を見ると、匿名配送かどうかは分かります。
各社の特別料金配送サービス
以下に各社配送方法の一例をあげます。
小物A4サイズの最安値はゆうゆうメルカリ便ゆうパケットの175円、次いでかんたんラクマパック(日本郵便)ゆうパケットの179円です。
ゆうパック60サイズだと、ヤフオク480円~1200円、メルカリ一律700円、ラクマ一律800円です。ヤフオクは慣習的に送料別計算で落札負担、メルカリ・ラクマは送料は商品代に込みのことが多いため一律になっていると思われます。
- ゆうパケット(おてがる版) A4・厚さ3㎝以内 全国一律205円
- ゆうパック(おてがる版) 60サイズ・同県内 480円
ローソン・郵便局から発送できます。
【メルカリの匿名配送サービス例】
- ゆうゆうメルカリ便‐ゆうパケット A4 厚さ3㎝以内 全国一律175円
- ゆうゆうメルカリ便‐ゆうパック 60サイズの場合 全国一律700円
ゆうゆうメルカリ便は、郵便局・ローソンから発送できます。
- らくらくメルカリ便‐ネコポス A4 厚さ2.5㎝以内 全国一律195円
- らくらくメルカリ便‐宅急便コンパクト 専用資材65円+送料全国一律380円
- らくらくメルカリ便‐宅急便 60サイズの場合 全国一律700円
らくらくメルカリ便はヤマト運輸、ファミリーマート、セブンイレブンで利用できます。
ラクマは日本郵便利用の場合匿名配送が可能です。ヤマト利用では匿名配送ができません。送料はメルカリに比べ少し高めです。
- かんたんラクマパック(ヤマト運輸)‐ネコポス A4 厚さ2.5㎝以内 全国一律200円
- かんたんラクマパック(ヤマト運輸)‐宅急便コンパクト 専用資材65円+送料全国一律530円
- かんたんラクマパック(ヤマト運輸)‐宅急便 60サイズの場合 全国一律800円
かんたんラクマパック(ヤマト運輸)は、ヤマト運輸、ファミリーマートから発送できます。
- かんたんラクマパック(日本郵便)‐ゆうパケット A4 厚さ3㎝以内 全国一律179円
- かんたんラクマパック(日本郵便)‐ゆうパック 60サイズの場合 全国一律800円
かんたんラクマパック(日本郵便)は郵便局、ローソンから発送できます。
日本郵便とヤマト運輸のどちらを利用するかは、匿名配送できるかどうか、都度料金の安い方を選んでもいいし、家の近くのコンビニがどこなのかで選んでもいいと思います。
沖縄や北海道に住んでいる人は、全国一律配達料金のメルカリやラクマの配達方法がありがたいですね。反対に中部地方に住んでいる人は、ヤフオクの配達方法でも気にせず使えそうです。
梱包資材はネットで購入できる
梱包資材はメルカリストアや、amazon、Yahooショッピング、ロハコ、楽天市場などで購入できます。
まとめ買いはちょっと…1個ずつ購入したい…という場合は、郵便局やホームセンターで購入できます。
私は主に100円均一で商品を入れる透明袋とネコポスサイズの封筒を購入しています。
同じ値段の商品を買う場合
購入する側から見ると、同じ値段の商品が出品されている場合どこのサイトを利用するのがいいでしょうか?購入時のポイントを比較してみました。
【ヤフオク】
ヤフオクは多くのポイントサイトの広告に載っていますので、そちらを経由してから落札するとポイントがもらえます。2018年8月12日現在は、ハピタス1.2%、モッピー1.2%、LINEショッピング1.0%、ANAマイレージモール0.33%のポイントが付きます。
また、支払い時にクレジットカードで支払う場合、クレジットカードのポイントが付きます。(金券カテゴリの一部は、クレジットカード決済が利用できません。)
ヤフーかんたん決済ではコンビニ振込を利用でき、決済手数料は無料です。※メルカリ・ラクマでは有料になります。
ヤフーかんたん決済では期間限定Tポイントを利用することができます。ちなみにポイント消化におすすめなのは、ファミリーマートのクーポンです。
【メルカリ】
メルカリの支払い方法は、ポイント支払い・クレジットカード支払いが手数料無料です。クレジットカード支払いだと、クレジットカードのポイントが付きます。
【ラクマ】
ラクマの支払い方法は、ポイント、売上金で支払い・クレジットカード支払い・楽天ペイ支払い・LINE Pay支払い・Paidy(口座振替)が手数料無料です。
楽天ペイのネット決済は1%の楽天ポイントが付きます。さらに利用したクレジットカードのポイントも付きます。楽天カードが登録してある場合は、合わせて2%の楽天ポイントが付きます。
例えば商品代金を楽天ポイントで支払う場合ポイントはつきません。楽天ペイ支払いにして楽天ポイント利用すると、楽天ペイのポイントが貰える分お得になります。(ただし楽天ペイで全額楽天ポイント・楽天キャッシュ支払いはできません)
LINE Payのネット決済では、マイカラーに応じて0.5%~2.0%のLINEポイントが付与されます。
【購入時ポイントまとめ】
期間限定Tポイントを消化したい場合はヤフオク、楽天期間限定ポイント・楽天キャッシュを消化したい場合はラクマ、メルカリポイントを消化したい場合はメルカリ。
それ以外の場合は、ラクマの楽天ペイかヤフオクの広告がポイントが貰えます。楽天の会員ランクアップを目指すなら楽天ペイの利用がいいでしょう。
出品禁止の商品がある
各サービスには出品禁止になっている商品があり、ラインナップ商品に違いがあります。例えば株主優待券はメルカリにはありませんが、ヤフオクには出品されています。
ルール違反をすると最悪アカウント凍結となりサービスが利用できなくなる恐れがありますので、出品する歳には、ルールをしっかり確認しておきましょう。
共通して出品禁止のもの
- タバコ
- 薬
- 現金
- 賞味期限の切れている、または書いていない食品
- 危険なもの
- 盗品
など、法律に触れるものはどのサービスでも禁止されています。当たり前ですね。
グレーゾーンの商品はよく調べてから出品する
例えばアダルト商品の出品は、メルカリとラクマは全面禁止ですが、ヤフオクは犯罪の匂いがしなければOKのようです。(児童ポ○ノや、無修正はNG)
同人誌等の二次創作物は、3サービスとも知的財産権を侵害するものとして禁止になっています。とはいえヤフオクでは同人誌カテゴリがあり、山のように同人誌が売られている状況です…。おそらく権利者から削除依頼が来るまでは削除しない方針なのでしょう。メルカリでは、宇宙兄弟・Ingressに限り、公式に著作権料を払うことで、堂々と売れるようになっています。
多肉植物の寄せ植え等の生き物は、メルカリ・ラクマでは全面禁止されています。ヤフオクでは特定外来生物でない植物はOKです。
金券等は、メルカリ・ラクマではほとんど禁止です。ヤフオクではOKです。
メルカリでは株主優待券も禁止です。ラクマ・ヤフオクではOKです。
LINEモバイル等の通信データ容量の販売については、メルカリ・ラクマでは、実態のないものの出品は禁止です。ヤフオクではOKです。
これらの商品を販売したい・購入したいと思ったら、対応するサービスを選択する必要があります。全体的にヤフオクが緩く、メルカリが厳しいですね。
メルカリはトラブルの元になりそうなものはとりあえず禁止!ヤフオクは法律に違反しなければオッケーというイメージですね。
まとめ~利用するならどこ?
出品者として利用する場合
出品者側として利用する場合、販売手数料だけで言えば、ラクマ(3.5%)>ヤフオク(8.64%~10%)≧メルカリ(10%)の順でお得です。しかしながら、ゆうパック(宅急便)の配送サービスはメルカリがいちばん安く利用できるため、経費が逆転する可能性があります。
例えば靴を送料込み3000円で販売できたので、ゆうパック(宅急便)60サイズで送るとしたときの経費は以下のようになります。
- メルカリ 販売手数料300円、送料700円
- ラクマ 販売手数料105円、送料800円
- ヤフオク 販売手数料300円、送料480円~1200円(発送先による)
と、一概にラクマが得というわけではなくなります。
ただし、送料があまりかからない商品の場合は、ラクマが得になります。
資格本を送料込み2500円で販売できたので、ゆうパケット(ネコポス)で送るとしたときの経費は以下のようになります。
- メルカリ 販売手数料250円、送料175円
- ラクマ 販売手数料87円、送料179円
- ヤフオク 販売手数料250円、送料200円
この場合はラクマが得です。
冬服など、かさばるものはメルカリで売って、本や株主優待券等の小さいものはラクマで売り、メルカリ・ラクマで販売できないものをヤフオクで売るというように、使い分けをしていくのが良いと思います。
購入者として利用する場合
私の場合、購入は3サイト比較していちばん安いところで購入しています。
もし、初めてのフリマで取引に不安であれば、メルカリをおすすめします。出品商品数がいちばん多く、匿名配送の商品を検索できます。
金券・クーポン等、販売ジャンルが豊富なのはヤフオクなので、もし、メルカリ・ラクマで商品が見つからない場合は、ヤフオクを覗いてみると良いでしょう。